減塩の方法・やり方|今日からできる簡単な塩分の減らし方
減塩の方法は「減らす・置き換える・補う」の3つが基本。塩分の多い食品を減らし、減塩・無塩の調味料に置き換え、だし・酸味・香りで旨みを補う——この考え方さえ押さえれば、我慢しすぎずに塩分を控えられます。今日からできる簡単な塩分の減らし方とコツを、減塩専門店がやさしく解説します。
減塩の方法・やり方
― 今日からできる簡単な塩分の減らし方
公開日:2026年6月22日/最終更新日:2026年7月24日
減塩を成功させる3つの方法
① 減らす
汁物・加工食品・外食・漬物など、塩分の多い食品と習慣を少しずつ減らす。
② 置き換える
しょうゆ・塩を、減塩・食塩不使用の調味料に替える。同じ使い方でも食塩相当量を抑えやすくなります。
③ 補う
だし・酸味(酢・レモン)・香味野菜・スパイスで旨みと風味を補い、薄味でも満足できる味に。
減塩の方法は「減らす・置き換える・補う」
減塩の方法は、突きつめると「減らす・置き換える・補う」の3つに整理できます。塩分の多い食品を減らし、いつもの調味料を減塩・無塩のものに置き換え、足りない満足感をだしや酸味・香りで補う。この3つを組み合わせれば、味を大きく我慢しなくても塩分を抑えられます。
大切なのは、いきなり完璧を目指さないこと。まずは「できそうな1つ」から始めて、慣れたら次へ——これが無理なく続ける一番のコツです。
まず「何のために減塩するか」を決める
健康維持、高血圧の予防・管理、腎臓病の食事療法、生活習慣病予防など、目的によって目指す塩分量は変わります。目的がはっきりすると、どこまで減らせばよいかの目安が定まり、方法も選びやすくなります。
持病の改善を目的に減塩する方は、必ずかかりつけ医や管理栄養士と、1日の塩分量や食事内容を相談してください。とくに腎臓病・透析でカリウムやリンの制限がある方は、食品選びの注意点が異なります(後述)。
1日の塩分量の目安を知る
減塩の出発点は「1日にどれくらいの塩分までが望ましいか」を知ることです。目安はおおよそ次のとおりです。
厚生労働省:男性7.5g/女性6.5g未満(1日あたり)
日本高血圧学会:1日6g未満/WHO:1日5g未満
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」/日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン」/世界保健機関(WHO)ガイドライン。目標量は年齢・性別・持病により異なります。
実際の摂取量は、令和5年度の国民健康・栄養調査で男性10.7g・女性9.1g(20歳以上)と、いずれの基準も上回っているのが現状です。年代別・男女別の詳しい目安や国際基準との違いは、専用の記事でくわしく解説しています。
【減らす】塩分の多い食品を減らす方法
減塩でまず効果が大きいのが、塩分の多い食品と習慣を「減らす」ことです。日常の食事には、思っている以上にたくさんの塩分が潜んでいます。次のものから見直してみましょう。
【まず減らしたい塩分の多いもの】
1. めん類の汁(ラーメン・うどん・そばのスープ)
2. 漬物・佃煮・梅干し
3. 練り物・加工食品(ちくわ・かまぼこ・ハム・ソーセージ)
4. 外食・インスタント食品
5. 味見をせずに塩・しょうゆをかけること
汁物は「回数」と「量」を減らす
日本の食卓の定番、味噌汁やスープ。味噌汁1杯で食塩相当量は約1.5〜2.2g、ラーメン1杯のスープは4〜7gにもなります。毎食飲んでいる方は、まず飲む回数を減らし、汁は残すクセをつけましょう。味噌汁は具だくさんにして汁の量を減らすと、無理なく減塩できます。

加工食品・練り物の「見えない塩分」に注意
塩分が入っているのは調味料だけではありません。ソーセージやちくわなどの練り物、うどんやパンなどの主食にも塩分がしっかり含まれています。使う頻度を少なくするのが減塩への近道です。
・かまぼこ 1.5cm厚 2切れ → 食塩相当量 約0.6g
・ちくわ 1本 → 食塩相当量 約0.6g
・うどん麺のみ 1人前240g → 食塩相当量 約0.7g
・食パン 6枚切り 1枚 → 食塩相当量 約0.8g
味見をしてから、かける
焼き魚や刺身に、味も見ずにたっぷりしょうゆ——これは塩分の摂りすぎのもと。まず一口食べて、必要なぶんだけ表面に少量かけるようにすると、かける量を抑えやすくなります。
「自分は塩分を摂りすぎていないか?」が気になる方は、簡単なチェックで確認できます。
【置き換える】減塩・無塩調味料に置き換える方法
いちばん手軽な減塩の方法が、いつもの調味料を減塩・無塩タイプに「置き換える」ことです。今までと同じように調理するだけで調味料の塩分を減らせるので、味付けを我慢せずに続けられます。

「醤油」「味噌」「ソース」「ケチャップ」「マヨネーズ」など、ほとんどの調味料に減塩タイプがあります。多くは従来品より約30%以上減塩されており、大幅に減らしたい方には50%以上減塩の商品や、「無塩(食塩不使用)」という選択肢もあります。とくに和食で塩分源になりやすいしょうゆを減塩醤油に替えるのは効果が大きい方法です。
「減塩調味料は味が薄くて物足りない」というのは昔のイメージ。最近は旨みを効かせた、薄味でもおいしい商品が非常に増えています。選ぶときは食塩相当量・1回に使う量・塩化カリウムの有無を見比べると失敗しません。
(注意)腎臓病・透析の方は減塩調味料選びにご注意ください。
腎臓病・透析の方は、塩分だけでなくカリウム・リン・たんぱく質の制限があります。減塩食品の中には、食塩(塩化ナトリウム)の一部を「塩化カリウム」に置き換えたものがあり、カリウム制限がある方には適さない場合があります。原材料や栄養成分表示で「カリウム」「塩化カリウム」の有無を確認し、自己判断で選ばず、必ず医師・管理栄養士の指示に従ってください。
▶ 腎臓病・透析の方の食品・調味料はこちら
どんな食材・調味料を選べばよいか、減塩食全体の組み立て方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
【補う】塩を減らしても満足できる味付けのコツ
減塩を「味気ない」で終わらせないカギが、この「補う」方法です。塩を減らした分を、旨み・酸味・香りで補えば、薄味でもしっかり満足できます。今日から使える味付けのコツを紹介します。

① だしをしっかり効かせる
かつお・昆布・煮干し・椎茸などでだしをとると、風味豊かな旨みで味わいが増し、塩分を減らしても満足度が上がります。ポイントは、種類の違うだしを2つ以上組み合わせること。だしの旨み成分には大きく「イノシン酸」「グルタミン酸」「グアニル酸」の3種類があります。
【だしの旨み成分の分類】
・鰹、煮干し、豚肉など → イノシン酸
・昆布、イワシ、トマト、白菜など → グルタミン酸
・干し椎茸など → グアニル酸
2種類以上を組み合わせると、感じる旨みが数倍にアップします。これを「旨味の相乗効果」といいます。水にすぐ溶ける顆粒タイプの「食塩不使用だしの素」も便利です。
② 味付けは「表面」にする
料理はできるだけ薄味で作り、仕上げに表面へ少量の調味料をふって味付けをしましょう。表面に味があると、舌に直接味が伝わるので、全体の塩分量が少なくても味を濃く感じられます。
③ 酸味・甘みで味を締める
酢・レモン・かぼすなどの酸味は、塩分が少なくても味を引き締めてくれます。少しの甘みを加えるのも、薄味の物足りなさをカバーするのに効果的です。
④ スパイス・ハーブ・薬味を使う
薄味でも満足できるよう、スパイスやハーブ、薬味を活用しましょう。たとえばカツオのタタキをぽん酢で食べるとき、ぽん酢を少なめにして生姜やミョウガを多めにすると、薄味でもおいしく食べられます。
【減塩に便利なハーブ・スパイス】
バジル/パセリ/こしょう/唐辛子 など
【減塩に使える薬味】
わさび/しそ/生姜/みょうが/山椒/からし/ごま など

主菜・副菜・汁物まで、無塩ドットコムのブログでは、こうしたコツを使った減塩レシピ・塩分控えめレシピを多数公開しています。そのまま今日の献立に使えます。
自分の塩分摂取量を知る方法
減塩を成功させるには、まず自分が毎日どれくらい塩分を摂っているかを知ることが大切です。日頃気にしていなかった方は、計ってみると想像以上に多くて驚かれることがほとんどです。

調味料は「計量」するクセをつける
家で調理するときは、目分量ではなくきっちり計量しましょう。計量スプーンなら、すりきり小さじ1(5ml)で食塩約6g。0.1gまで測れる電子計量器があるとさらに便利です。調味料のパッケージ裏の「栄養成分表示」を見れば、大さじ1あたりの食塩相当量が分かります。
【手を使って塩の量を計る目安】
3本指ひとつまみで約0.8g/2本指ひとつまみで約0.6g/2本指軽くひとつまみで約0.4g
※塩の重さは種類や粒の大きさで異なり、指ではかる量にも個人差があります。正確に管理したいときは計量スプーンやはかりを使いましょう。
食品自体の塩分も足し合わせる
1食あたりの塩分量を知るには、調味料の塩分に加えて、麺・パン・練り物など食品自体の塩分も足し合わせる必要があります。栄養成分表示が食塩相当量ではなく「ナトリウム」だけの場合は、次の式で換算しましょう。
【ナトリウムを食塩相当量に換算する式】
ナトリウム量(mg)× 2.54 ÷ 1,000 = 食塩相当量(g)
年代別・男女別の詳しい基準や、目標量を無理なく守るコツは、専用の記事でくわしく解説しています。
外食・中食での塩分の減らし方
減塩中でも、外食やお惣菜(中食)を楽しみたいもの。ただし外食は、丼ものと汁物のセットや、ハンバーガー・チキンなどの単品だけで、1日の目安(6g前後)の半分近い塩分になることも珍しくありません。外食で塩分を控える方法として、次のコツを意識するだけで、とりすぎにくくなります。
外食で塩分をとりすぎないコツ
汁・スープは残す
ラーメン・うどんの汁には塩分が多く含まれます。飲み干さず残すと、摂取する食塩相当量を抑えやすくなります。
ソース・ドレッシング・たれは「少なめ」か「別添え」に
かける量で塩分は大きく変わります。自分で量を調整しましょう。
セット・大盛りより、単品・少量を選ぶ
サイド・ドリンクの組み合わせで塩分は積み重なります。
主食自体の食塩に注意
めん・パン・味付きご飯は主食自体に食塩を含みます。甘いパンにも生地に食塩が使われています。
商品ごとの正確な食塩相当量は、多くのチェーンが公式サイトで栄養成分を公開しています。数値はリニューアルで変わるため、注文前に公式情報で確認する習慣をつけると、外食でも塩分をコントロールしやすくなります。
減塩の方法のよくある質問
Q. 簡単にできる減塩の方法は?
A. まずは「めん類の汁を残す」「味見してから塩・しょうゆをかける」「減塩・無塩の調味料に置き換える」の3つから。どれか1つでも塩分をしっかり減らせます。無理なくできることから始めるのが長続きのコツです。
Q. 無理なく塩分を控える方法はありますか?
A. 塩分を控える方法は「減らす・置き換える・補う」の3つが基本です。塩分の多い汁物・加工食品を減らし、減塩・無塩の調味料に置き換え、だしや酸味で旨みを補えば、我慢しすぎずに続けられます。まずはできそうな1つから始めましょう。
Q. 塩を減らすと味が物足りません。どうすれば?
A. だし・酸味(酢・レモン)・香味野菜・スパイスで旨みと風味を「補う」のがコツ。塩を減らした分を風味で埋めると、薄味でも満足できます。味付けを仕上げの表面にするのも効果的です。
Q. 外食での塩分の減らし方は?
A. 「汁・スープは残す」「ソースやたれは少なめ・別添えにする」「セットより単品を選ぶ」の3点を意識しましょう。主食のめん・パンにも食塩が含まれる点にも注意します。
Q. 1日の塩分量の目安は何グラムですか?
A. 厚生労働省は男性7.5g・女性6.5g未満、日本高血圧学会は6g未満、WHOは5g未満を推奨しています。詳しくは1日の塩分摂取量の目安の記事をご覧ください。
【著者】
無塩ドットコム編集部
無塩ドットコムは国内最大級の減塩食品・調味料の専門店です。高血圧や腎臓病、健康志向の方向けの食品の開発や通販をしております。またオリジナルの「塩ぬき屋」ブランドでは、無添加や国産にこだわった減塩食を提供しています。
受賞:2022年 中小企業大賞 新規チャレンジ賞
2020年 全国ネットショップグランプリ ネット経済新聞賞受賞
参画組織:2023年より厚生労働省の食環境戦略イニシアチブに参画
※上記の参画は企業としての取り組みであり、厚生労働省が本記事の内容や掲載商品を監修・推奨するものではありません。本記事は公的資料をもとに編集部が作成した一般的な情報提供で、医療行為・診断に代わるものではありません。治療中の方や腎臓病などで食事管理が必要な方は、必ず医師・管理栄養士の指示に従ってください。
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