腎臓病食レシピ|長いもの青のりバター焼き|塩分0.1g・10分・バター香る簡単副菜

更新日 : 2026年08月11日 公開日 : 2026年07月13日

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腎臓病食 長いもの青のりバター焼き 無塩レシピ

約10分約0.1g 

低たんぱく・低リン・低カリウム・減塩に配慮した、管理栄養士(腎臓病療養指導士)監修の腎臓病食レシピです。長いものほくっとした食感と自然な甘みを、バターのコクと青のりの香りで引き立てたレシピです。もやしを加えてボリュームアップ。塩分はわずか0.1g(1人前)。10分で完成する簡単副菜です。※長いもはカリウムを含むため、量は主治医・管理栄養士の指示に合わせて調整してください。

【塩分1人前 約0.1g】

【腎臓病食レシピ】長いもの青のりバター焼き|塩分0.1g・低たんぱく・減塩 作り方動画のサムネイル ▶ 作り方の動画を見る

1人あたりの栄養成分

たんぱく質
1.8g

エネルギー
85kcal

塩分
0.1g

リン
25mg

カリウム
150mg

調理時間
10

材料(1人前)

長芋
25g
もやし
30g
無塩バター
8g
青のり
1g
こしょう
0.1g

作り方

1

長いもは皮をむき、1cm厚さの半月切りにして5分ほど水にさらし、水気を拭き取る。

2

沸騰した鍋にもやしを入れ、1分茹でて水気をよく切る。

3

フライパンに無塩バターを入れて中火で熱する。

4

長いもを並べ、両面に焼き色がつくまで焼いたら、もやしと和えて青のり、黒こしょうをかける。

作り方のコツ

バターが溶けて泡立ったら長芋を入れるタイミングです。
長芋はあまり動かさず、じっくり焼くことで表面がカリッと仕上がります。触りすぎると崩れやすいので注意。
青のりは仕上げにかけることで香りが飛びにくくなります。

減塩のコツ

無塩バターを使うことで、バターのコクを存分に楽しみながら塩分をゼロに抑えられます。
青のりの磯の香りが、塩の代わりに風味をしっかりプラスしてくれます。仕上げにたっぷりかけるのがポイントです。
こしょうをひと振りするだけでアクセントになり、シンプルながらも食欲をそそる一品に仕上がります。

腎臓病食レシピ概要

この「長いもの青のりバター焼き」は、腎臓病の食事療法で気をつけたい塩分・たんぱく質・カリウム・リンの4つに配慮した、管理栄養士(腎臓病療養指導士)監修の腎臓病食レシピです。1人前あたり塩分0.1g/たんぱく質1.8g/カリウム150mg/リン25mg/85kcal、調理時間は約10分。長いもともやしを無塩バターで焼き、青のりとこしょうで仕上げた、塩をいっさい使わない副菜です。

塩分0.1gの副菜は、腎臓病の献立でどう役立つ?

日本腎臓学会「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」では、食塩の基準は1日3g以上6g未満(ステージ1〜5=透析導入前/同基準 表1)、人工透析中の方(ステージ5D)も1日6g未満とされています(同 表2)。なお同基準は1日3g未満の過度な食塩制限は推奨しないともしています。減らせば減らすほどよい、ということではありません。1日3食で単純に3等分すると1食あたり約2g未満が便宜的な目安になります(間食・飲料・卓上の調味料も含めて、1日の合計で6g未満に収めます)。

献立づくりでつまずきやすいのは、主菜だけで1食分の塩分を使い切ってしまうことです。副菜を0.1gに抑えると、そのぶんをまるごと主菜や汁物にまわせます。「全部を薄味にする」よりも、しっかり味の一品と、ほぼ塩分ゼロの一品を組み合わせるほうが、満足感を保ったまま1日の合計を守りやすくなります。

この0.1gは調味料からではなく、青のりなど素材に含まれるぶんです。調味料としての塩は使っていません。

塩を使わずに、なぜ味が決まる?

塩味の代わりに香り・コク・食感の3つで味を組み立てています。

  • 青のりの磯の香り…海藻の香りは、塩がなくても「味がある」と感じさせます。仕上げにたっぷりかけるのがコツです。
  • 無塩バターのコク…有塩バターを使わないことで、塩分を足さずに風味だけを加えられます。
  • こしょうを効かせる…辛みと香りが味の輪郭をつくります。
  • 長いもの焼き目…両面に焼き色をつけると香ばしさが出て、薄味の物足りなさが減ります。

長いもは腎臓病でも食べていい? カリウムはどうする?

同じ食事療法基準では、カリウムの制限はステージ1〜3aは制限なし、ステージ3bで1日2,000mg以下、ステージ4・5(透析導入前)で1日1,500mg以下血液透析中(5D)で1日2,000mg以下とされています(腹膜透析は原則制限なし。ただし高カリウム血症がある場合は血液透析と同様に制限/同基準 表1・表2)。1食あたりに換算すると約500〜670mgが目安(1日の量を3等分しただけの便宜的な計算で、しかも1食全体の枠です。主食・主菜・汁物の分もあわせて考えてください)のため、1人前150mgのこの副菜は、かなり余裕のある量です。長いもはいも類なのでカリウムを含みますが、「腎臓病だから長いもは食べられない」ということはありません。大切なのは量と調理の工夫です。

このレシピでは、長いもを1cm厚さの半月切りにして5分ほど水にさらし、水気を拭き取る手順を入れています。カリウムは水に溶け出すため、この「さらす」ひと手間がそのままカリウム対策になります。さらにもやしを1分ゆでてゆで汁を捨てることで、もやしのぶんも抑えられます。ただし水にさらしても完全に抜けるわけではなく、減り方は食材・切り方・水の量・時間で変わります。

使う量が長いも25gと控えめなのも、150mgに収まっている理由です。

たんぱく質1.8g・リン25mgをどう考える?

たんぱく質の指示量はステージ3aで体重1kgあたり1日0.8〜1.0g、ステージ3b〜5(透析導入前)で0.6〜0.8gと病期によって異なります(同基準 表1)。人工透析中の方(ステージ5D)は0.9〜1.2gと、透析導入前より多く必要とされるのが基準です(同 表2。血液透析・腹膜透析とも同じ)。

この副菜はたんぱく質1.8g・リン25mgとどちらも低いため、主菜のたんぱく質量を気にせず組み合わせられます。ただし肉や魚を野菜だけで置き換えると、たんぱく質とエネルギーが不足します。野菜を増やすとカリウムも増えます。この一品は主菜の代わりではなく、主菜に添える副菜としてお使いください。

もう一品ほしいときの使いどころは?

塩分0.1g・たんぱく質1.8g・リン25mgとどの数値も低いため、献立のどこにでも足しやすい副菜です。主菜がしっかり味のときの箸休めに、また晩酌のおつまみにも向きます。調理時間が約10分と短いのも使いやすい点です。

長いもは焼くとほくほくに、生ならシャキシャキになります。このレシピは焼くことで食べごたえのある食感にしています。作りたてを食べるのがいちばんおいしい一品です。

ほかの献立・使える調味料を探す

同じように塩分・たんぱく質・カリウム・リンを計算した献立は、腎臓病食レシピ一覧(管理栄養士監修)にまとめています。減塩調味料や低たんぱくの食品をお探しの方は、腎臓病・透析の方の食品・調味料もあわせてご覧ください。あと一品ほしいときの副菜として、お役立ていただければ幸いです。

※ 記載の栄養価は本レシピの栄養計算値です。食事療法の指示量は病期・体格・治療内容によって一人ひとり異なります。数値は目安としてご覧いただき、実際の量は主治医・管理栄養士の指示に従ってください。

※ 調理と献立の注意:①水にさらす・ゆでこぼすでカリウムは減らせますが、完全に抜けるわけではなく、減り方は食材・切り方・水の量・時間によって変わります。②たんぱく質を控えるときはエネルギー不足に注意してください。ただし糖尿病・肥満・脂質異常症などがある方は、油やごはんの増やし方が異なります。③肉や魚を減らす必要がある場合も、野菜だけで置き換えるとたんぱく質やエネルギーが不足することがあります。野菜を増やすときはカリウムが増える点にもご注意ください。いずれも主治医・管理栄養士の指示の範囲で調整してください。

※ この解説は無塩ドットコム編集部が、日本腎臓学会「慢性腎臓病に対する食事療法基準2014年版」(PDF・日本腎臓学会サイト)をもとに作成しました(レシピ本体は管理栄養士・河見夏美(腎臓病療養指導士)が監修しています)。

腎臓病食の低たんぱくレシピ監修の管理栄養士

管理栄養士

管理栄養士:河見 夏美
【資格】
・管理栄養士 (名簿登録番号 第217912号)
・腎臓病療養指導士 (認定登録番号 第01771号)
【ご経歴】
2017年 管理栄養士取得・病院で勤務
2021年 腎臓病療養指導士 取得
2023年 フリーランス管理栄養士

2017年に管理栄養士免許を取得後、6年間にわたり病院にて糖尿病や腎臓病を中心とした栄養指導・入院患者の食事管理に従事。
2021年には「腎臓病療養指導士」を取得し、腎疾患を持つ方の食生活改善に専門的に取り組む。
2023年よりフリーランス管理栄養士として独立。
現在は、腎臓病患者さん向けの栄養相談・コラム監修・レシピ制作などを通じて、「食事で健康を守る」サポートを行っている。
特に腎臓病・糖尿病などの分野で、累計4500件以上の栄養相談実績をもつ。

無塩ドットコム編集部

無塩ドットコムは国内最大級の減塩食品・調味料の専門店です。
高血圧や腎臓病、健康志向の方向けの食品の開発や通販をしております。
またオリジナルの「塩ぬき屋」ブランドでは、無添加や国産にこだわった減塩食を提供しています。

受賞
・2020年ネットショップグランプリ ネット経済新聞賞受賞
参画組織
・2023年より厚生労働省の食環境戦略イニシアチブに参画