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腎臓病の方の食事と生活習慣について

腎臓病の方の食事と生活習慣について

腎臓病食の方の生活習慣について参考資料(エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン 2018)の第2章の部分をもとに簡単に解説します!

腎臓病の方の低リン・低カリウム食品のご紹介

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腎臓病の方の食事療法の概要

腎臓が悪くなるとどうなる?

腎臓の機能には、老廃物をろ過したり、水分を調整するなどの役割があります。
そのため、腎機能が低下すると体内に老廃物が溜まったり、浮腫みが生じたりしてしまいます。

腎臓が悪くなるとどうなる?

また、不整脈や骨粗しょう症などを引き起こす場合があります。

したがって、腎臓疾患の方は、腎臓の機能をさらに悪化させないように腎臓病食の実施が必要になるのです。

低たんぱく質を心がけましょう。

腎臓で処理されるべき老廃物には、たんぱく質が代謝されて生じる尿素や窒素などがあります。

このため、腎機能が低下している状況でたんぱく制限がされず、摂取量が多くなってしまうと、腎臓でたんぱく質が処理しきれなくなってしまい、腎臓に負荷がかかります。

ですので、腎臓病の食事では、常に低たんぱく質を意識して腎臓の負担を軽くしてあげるようにしましょう。

減塩をしましょう。

腎臓では体内水分量が増えると腎臓の負担が増えてオーバーワークになってしまいます。
腎臓では水分量を調整し、余分な水分を排出する働きがあります。

もともと体内では塩分と水は一緒に働くので、塩分量が増えれば水分も増えてしまうのです。

人間の身体も塩分濃いものを食べると喉が乾くように、身体でも同じことが起こっています。

そのため、減塩を意識すると体内水分量を減らすことができるので、結果として腎臓を労わることに繋がります。

低カリウム、低リンを心がけましょう。

慢性腎臓病になると、病気の進行度によって低カリウムや低リンの食事をする必要があります。

腎機能の低下に伴ってそれらの排出が困難になり、体内にカリウムやリンが溜まってしまうのです。
カリウムが増えると高カリウム血症になり、不整脈を起こすリスクがあります。

一方、リンが増えると高リン血症となり、骨がもろくなってしまうこともあるのです。
なので、カリウムやリンは摂りすぎないように注意しましょう。

*腎臓疾患などで食事制限(腎臓病食)をする場合は、かかりつけの医師や管理栄養士に相談しましょう!

腎臓病患者は、禁煙したほうが良いの?

→禁煙が勧められています!

喫煙は悪性腫瘍や心血管疾患の原因にもなることが分かっています。
それでは、慢性腎臓病の方は喫煙によって死亡率や心血管疾患の発症率はどのようになっているのでしょうか?

ビタミン不足が注目されたのはなぜ?

21〜74歳の慢性腎臓病患者の4年間の観察中の死亡率や心血管疾患の発症率を調査した研究結果では、現在喫煙している方は男女ともに死亡率や心血管疾患の発症率が高くなりました。

男性では、過去に喫煙がある方、喫煙歴が無い場合はどちらも死亡率や心血管疾患になるリスクは低くなっています。
一方、女性では過去に喫煙がある方は、それらの病気にかかりやすくなります。

また、喫煙本数が増えると、死亡率や心血管疾患の発症率も高くなります。
そして、特発性膜性腎症やIgA腎症患者においても、喫煙本数が増えると慢性腎臓病になりやすいことが明らかになっています。

結果として、慢性腎臓病は喫煙や喫煙本数の増加が生命に悪影響を及ぼしてしまうリスクが高いので禁煙が勧められています。

腎臓病患者の適度は飲酒はどの程度?

→研究が少なく一概には言えないですが、健康な人の目安量以下でも脳血管障害が起こる可能性もあります。

一般的にアルコール摂取量の増加は、がん死亡、心疾患死亡、脳血管疾患死亡などを引き起こしやすくなります。

ビタミン不足が注目されたのはなぜ?

日本人の飲酒量と死亡率の研究結果では、男女とも飲酒量が増えると、心疾患などの病気による死亡率が増加することが分かりました。

また、この研究からお酒の量をエタノールに換算して計算すると、男性は46g、女性は23gの量を超えると死亡リスクが高まると示されています。

健康増進法の健康日本21(健康に関わる基本指針)では健康な人の適度な飲酒量の目安として1日20g程度に決められています。

1日20gはどのぐらい?

  • ビール 5% ロング缶 1本 (500g)
  • 日本酒1合 (180ml)
  • チューハイ 7% 1本 (350ml)
  • ワイン グラス2杯弱 (200ml)

結果として、慢性腎臓病患者の飲酒量についての研究データは乏しく、適切な飲酒量を設定するのは難しいのです。

また、慢性腎臓病患者では、動脈硬化などの合併症を伴う場合も多く、目安量以下の飲酒量に抑えても脳血管疾患などの病気を発症するリスクもあるので注意が必要です。

腎臓病患者の睡眠時無呼吸症候群の治療は必要?

睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣と深く関わり高血圧の原因になります。

また、症状が悪くなると心血管疾患にかかりやすくなり、心不全や脳卒中のリスクを高めてしまいます。

ビタミン不足が注目されたのはなぜ?

慢性腎臓病患者の多くは睡眠障害がみられています。その要因は、睡眠時呼吸障害や不眠症などが影響しています。
なかでも睡眠時呼吸障害は日中に眠気や疲労感などの症状がある場合は睡眠時無呼吸症候群とされます。

では、慢性腎臓病患者に睡眠時無呼吸症候群の治療を行うと、どのような効果があるのでしょうか?

慢性腎臓病患者による睡眠時呼吸障害の治療による報告では次のような結果が出ています。
慢性腎臓病に心不全を合併した患者を対象に、呼吸補助療法と通常療法を行った群は、通常療法のみを行った群と比較して、心血管死と入院が少なくなりました。

また、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を持つ慢性腎臓病患者のステージG3〜5で呼吸補助療法を行った患者を対象にした研究では、呼吸補助療法の使用状況が高くなると、たんぱく尿が減少したり、腎機能低下が遅くなるという結果が出ました。

したがって、睡眠時無呼吸症候群の治療を行うことで、慢性腎臓病患者のその後の症状を改善する可能性があります。

腎臓病患者のワクチン接種(インフルエンザ、肺炎球菌)は必要?

慢性腎臓病患者は、腎機能低下や治療などによって免疫力が低下しているため、ワクチン摂取が勧められています。

慢性腎臓病患者に対する肺炎球菌ワクチンやインフルエンザワクチンによる研究結果では、ウイルスに対して対抗する物質の力や強さ(抗体価)の上昇が認められています。

ビタミン不足が注目されたのはなぜ?

しかし、慢性腎臓病患者の肺炎や脳血管障害などの病気の予防効果に直接繋がるのかは不明です。

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